黒丸君が行方不明になって数週間。
母が犬の散歩中近所のアパートで黒丸君発見。
青い首輪を付けていたとの事。
黒丸君に首輪を付けてなかった私が悪いのか。
きぃちゃんがいなくなったときに
黒丸君に首輪をしたけど嫌がった。
去勢手術ものみとり手術もして愛情を注いでいた。
家と庭の行き来をしても帰ってくるから心配ないと
黒丸君はずっと家に私のそばにいるものだと思っていた。
家は犬が4匹、猫が3匹いる。
子犬が我が物顔でのさばって
猫には暮らしにくい家になってしまった。
子犬がうまれるまでは
きぃちゃんと黒丸の天下だったのに。
黒丸君のアパートに押しかけていって
病院の診察券見せて
「これは私の黒丸君です」
と黒丸君を取り返してもいいんだけど
それは私のエゴだ。
猛暑でもクーラーつけない暑い暑い木造立てで
犬のよだれにまみれながら
私の帰りを待つより
猛暑など関係なくクーラーの中で
大切に育てられる方が
黒丸にとって幸せだと思う。
今の生活が嫌なら黒丸は帰ってくる
帰ってこないのは幸せの証なんだ。
きぃちゃんも多分黒丸と同じように
どこかで大切に飼われているのだろう。
きぃちゃんと黒丸君は猫の姿をした天使だったと思う。
黒丸が家に来た日、彼氏と別れた。
今思えば不思議なぐらいスパッとスムーズに別れられた。
それからきぃちゃんと黒丸君は私と一緒にいた。
元彼の事を思い出し号泣することも
尾を引くこともあまりなかったのは
きぃちゃんと黒丸君の存在が大きい。
きぃちゃんがいなくなってから
胸にぽっかり穴があいたように
すごくすごく悲しんだ。
元彼よりも悲しみの尾を引いた。
けど
きぃちゃんがいなくなってからたくさんの事を学んだ
黒丸君がいたから救われた。
同時にいなくならないでよかった。
黒丸君がいなくなった時は
悲しかったけど
黒丸君の幸せを考えられるようになった。
きぃちゃんと黒丸君は
私を笑顔をもたらしたように
きょうもどこかで誰かを笑顔にしているはず。
きぃちゃんと黒丸君がいなくても私は大丈夫と
御墨付きを貰ったのだ。
そう思って
この青い空の下どこかにいる
きぃちゃんと黒丸君を想う。
「私は今日も元気です」
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