クリスマスと浮かれる気持ちはない。
クリスチャンじゃないから
彼氏がいないから
そんな年じゃないから
そもそもこどもの頃からサンタの存在を信じてない。
サンタの正体を知ってショックを受けた経験があるかと聞くと
同僚の多くがあると答えた。
私はその気持ちを知ることはできない。
私は本でサンタクロースの存在を知った。
母にサンタが家に来るか聞いてみた
返ってきた言葉は
「サンタなんていない」の一言。
いいこにしてなかったからサンタさんはこない
家には煙突がない
とかじゃない
「よその家のサンタの正体はお父さんだ」とまで教えられた。
一応枕元に靴下を置いてみた
が
靴下が眠る前と変わる事は一度もなかった。
クリスマスにプレゼントが置いてあった事はない。
だから
サンタの存在は本やTVの中だけで
そんなものはいないんだと思わざる得なかった。
サンタを信じる根拠が家にはなかった。
こどもにプレゼントをあげるサンタクロースという存在は
私の親にとって不要な支出を強いる
とても邪魔な存在であって
私はサンタを信じられる家庭に育たなかった。
そんな母の口癖は
「人の言葉をそのまま受け止めたらだめよ
人の言葉の裏、裏の裏を読みなさい」だった。
サンタはこどもの夢である。
こどもの夢が消えるまで
サンタを演じる両親の元で育ち
嘘がばれることと
夢を信じられる土壌にないこと
どちらがしあわせなのだろう。
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