久々映画を観に行った。
映画館が天文館から移転してはじめてだ。
観た感想として
香りに心酔する大衆は
ライブ会場を彷彿させた。
ステージ上のアーティストと殺人鬼を同類にしているわけではなく
アーティストに心奪われる観客と
香りに我を失う大衆が似ていると思った。
歌や香りには人の行動を制御不能にしてしまうほどの
力があると言うことなのかもしれない。
主人公の肺活量はどれぐらいなんだろう
絶対鼻呼吸だろう。
犬VS主人公の嗅覚対決をして欲しい
嗅覚を手がかりにストーキングする主人公は
家の子犬より確実に鋭い嗅覚を持っている。
人はどんな犠牲を払っても
自分を認めて欲しい
自分の存在意義を求め
自分を愛して欲しいと願うものなんだと思った。
誰からも愛されずに生きた主人公が
殺人を繰り返し作り上げた香水は
他人から自分を愛してもらうためのものだったのだと
他者に愛されることで自分の存在を感じたかった
それゆえに香りに執着したのだと
考えると悲しくなってきた。
いろいろ考えさせられる映画だった。
原作を読んでみなければ。
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