レディスデイなので映画を観に行く。
ふかふかの椅子に座り
キャラメル味のポップコーンとオレンジジュースを携帯して
大画面でどっぷり映画の世界に浸れるなんて
贅沢な時間の過ごし方だと思った。
子供の頃の映画館事情からしたらすごい進歩だ
選んだ映画は「ハンニバル・ライジング」。
「羊たちの沈黙」「ハンニバル」「レッドドラゴン」に続く
ハンニバル・レクターの最新映画。
ハンニバルの若かりし頃のお話なので
アンソニー・ホプキンスでなくギャスパー・ウリエルが演じる。
ストーリーは
戦争によって両親をなくし、妹を食べられ
生き残ったハンニバルは
叔母の紫婦人によって知性と教養、武士道を学び
殺された妹の復讐をする。
簡単に言うとこんな感じ。
自分が日本人なだけに日本の文化に関しては微妙。
外国人は日本に関してこんなイメージ持っているんだろうなと
歴史に正確なものである必要はないこれは物語なんだと思えば
許容範囲内。
ハンニバルが短刀もって行った時は
オールバックに短刀(ドス)で黒づくめの服ってやくざみたい。
フジヤマ、芸者じゃないだけましかな。
尋問されているのに反対に警察を質問攻めにしたり
嘘発見器に引っかからなかったり
なんのためらいもなく人を殺し
どちらかと言うと喜んでいるように見える
ハンニバルのクールな感じは
怪物とよばれるハンニバル・レクターの香りがした。
ただ
妹の復讐に奔走するのは
普通だなと
ハンニバルは何もかも超越した怪物なのに
勧善懲悪のヒーローもののようだ。
若かりしハンニバルに対する期待が高すぎた為に感じる失望。
知らなかったとはいえ自分も妹を食べてしまった罪悪感が
紫婦人の愛を遠ざけ
ハンニバルをカニバリズムに怪物にしていったのか
ハンニバルの持って生まれた気質なのか明確にはされていない。
なので怪物への道のりに
あともう一作ほど出来そうだ。
戦時中に起きたことと妹を殺されたことを
赦す事が出来なかったハンニバル。
「SAW3」「スパイダーマン3」に続いて「ゆるす」がテーマのようにみえた。
時々スパイダーマン3のトビーの二重あごが気になるように
角度によってウリエルの顔がすごく長くみえたのが気になった。
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